モダンなデザインで五條の街中にも溶け込んでいましたが、この設備まるまる必要のないものなんだと考えると哀しく感じますね。
吉野川を渡って未成線の路盤に行きます。五條から城戸までの12km程は路盤が完成しており、かつてはバス専用道路として活躍していたそうです。現在でも生活道路として残っているのでしょうか、地元の車がたまに通っていました。
キハ40の走行音を流しながら走ると気分は完全にローカル線です。専用道の停留所跡に走行音とタイミングよく停車すると1/1電車でGOです。しかし1/1電車で GOはアーケード版なのでこれは電車でGOではありませんでした。そもそもこれは車でした。
1時間くらい路盤を往復しまくって遊んだ後、次なる目的地に向けて動き出します。途中の国道169号線沿いにはいくらかダムがあり、せっかくなので寄ってみることに。
こちらは大滝ダム。非常に大きなダムで、2012年に竣工したそう。軽い高所恐怖症なのであまり近くには寄れませんが、それでも迫力は凄かったです。
ダム湖の横を上流に向かって走ります。この日は放水が行われていたこともあり、底の方までしっかりと見えました。青ガマさんいわくここまで水がなくなるのは珍しいそうです。画面中央にはかつて使われていたであろう沈下橋が見えます。ダムに沈んだ集落の人々の生活が垣間見えますね。
続いてやってきたのは大迫ダム。さっきから上からの画像ばかりで壁の迫力とかは一切伝わりませんがご了承ください。こちらは大滝ダムよりも古く1973年竣工だそうです。さらに山奥に来たこともあり、秘境にやってきたなと感じられます。
こちらのダムにはまだ水が残っていました。それにしてもこの水量をコンクリートの壁ひとつで留めていて、その上に立っていると思うとなかなか恐ろしいですが、これら2つのダムによって下流に住む人々の安全が支えられているんですね。
さらに上流に向かって細い道を行くと、目的地の入之波温泉に到着です。ダム湖しか見えませんが、画面下の建物が温泉です。なんちゅうとこに建てとるんや……
温泉自体は濁っており、それほど熱くないので長時間でも入れます。露天風呂からの眺めは絶景そのもの。湖の中の温泉というなかなか体験できない施設でした。
入之波温泉を後に今度は五條の温泉に向かいます。定番です。
まずは先に夕飯を食べてしまいます。「大和本陣」というお店で天ぷら丼とうどんのセットを頼みます。小さい頃はあまり好きではなかった天ぷらに舌鼓を打ち、己の味覚のおっさん化を実感します。結局こういう料理がいちばん美味い。美味いというか美味しい。お上品にいきましょう。
明るいうちに夕飯を食べると得した気分になるのは私だけでしょうか。普段バイト終わりの23時頃に半額の弁当を買って帰り食べるだけので久しぶりに人間らしいことしてるなという気持ちになります。
この後はいつも通りです。金剛の湯で汗を流し蝉に攻撃されながら露天風呂に入り、エイリアンズを聴きながらバイパスの澄んだ空気を吸いつつ大阪に帰ります。旅の最後に卵の自動販売機を見つけます。お昼に食べた白鳳卵の自動販売機でした。ネットに入ったものを購入し、この旅唯一の後悔がなくなりお客様満足度が100%に達しました。
無事帰宅し、翌日からこの卵で“ちょっとええ”卵かけご飯を食べる生活が始まった結果、二度と別の卵で卵かけご飯が食べられなくなるのでした、、、、、、